「よくある症状」を我慢しないために
「生理痛は、みんな経験するもの」
「年齢を重ねれば、体の不調が増えるのは仕方がない」
「出産後だから、仕方がない」
そんなふうに、体の不調を「よくあること」として、そのまま受け入れていませんか?
女性の体は、月経周期や妊娠・出産、更年期など、ライフステージに合わせてさまざまに変化していきます。
その中には自然な変化もありますが、「多くの人が経験していること」と「放っておいてよいこと」は、必ずしも同じではありません。
いつものことだからと我慢するのではなく、「今の私の体は何を伝えようとしているのだろう?」と立ち止まって考えてみることも、自分の体を大切にする一歩です。
この記事では、女性に比較的よく見られるさまざまな不調を取り上げながら、どのような時に医療機関へ相談したほうがよいのか、そして医療的なケアと並行してできるセルフケアについて、わかりやすくご紹介します。
「よくある」からといって、我慢しなくてもいい
女性の健康について話すとき、「よくある」という言葉は便利な一方で、ときには不調を見過ごす原因にもなります。
たとえば、
「毎回、生理痛がつらいけれど、みんなも痛いから……」
「生理前になると気分が大きく変わるけれど、仕方がない」
「最近、尿もれが気になるけれど、出産したから当然」
「更年期だから、これくらいは我慢しなければ」
と、自分の症状を小さく扱ってしまうことはありませんか?
もちろん、症状の感じ方には個人差があります。
大切なのは、「この症状は普通かどうか」を誰かと比べることではありません。
ご自身にとってつらい症状が続いているか、生活に影響しているか、以前と比べて変化しているか。
こうした変化に気づくことが、ご自身の体を知るための大切な手がかりになります。
こんな症状はありませんか?
女性の体に起こる不調には、月経やホルモンに関係するものだけでなく、骨盤底や睡眠、気分、エネルギーなど、さまざまなものがあります。
🌸 月経・ホルモンに関する不調
・生理痛が強い、毎回つらい
・月経周期が大きく乱れる
・経血量が多い、以前より増えた
・月経が長く続く
・生理と生理の間に出血がある
・生理前になると、気分の落ち込みやイライラが強くなる
・月経前後に、体調が大きく変化する
こうした症状は、ホルモンの変化だけでなく、子宮内膜症や子宮筋腫など、別の原因が関係していることもあります。
「いつものことだから」と決めつけず、気になる場合は医療機関に相談してみましょう。
🌿 骨盤底や下半身に関するサイン
・笑ったり、くしゃみをしたり、運動したときに尿がもれる
・骨盤まわりに違和感や重だるさを感じる
・下腹部の張りや不快感が続く
・以前より体を動かしにくく感じる
こうした変化は、出産や加齢、生活習慣など、さまざまな要因と関係している場合があります。
「年齢のせい」「出産したから仕方がない」と片づけるのではなく、ご自身の体の変化として気づいてあげることが大切です。
🌙 更年期に見られる変化
更年期には、女性ホルモンの変化に伴って、さまざまな心身の変化が現れることがあります。
・ほてりや発汗
・眠りにくい、夜中に目が覚める
・疲れやすい
・気分が不安定になる
・以前より元気が出ない
・性欲の低下
・体の冷えや重だるさ
これらも「更年期だから仕方がない」と一括りにする必要はありません。
症状の程度や原因は人によって異なるため、つらい場合には医療機関で相談することが大切です。
同じ症状でも、原因は一つとは限りません
ここまでご紹介したような症状があるからといって、必ずしも一つの原因があるとは限りません。
たとえば、生理痛や月経不順、疲れやすさ、ほてりなどは、ホルモンの変化だけでなく、生活習慣やストレス、睡眠不足、栄養状態など、さまざまな要因が関係していることがあります。
また、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣のう腫、甲状腺の病気など、医療機関で確認する必要がある疾患が隠れている場合もあります。
同じような症状でも、その原因は人によって異なります。
だからこそ、「この運動をすれば大丈夫」「年齢のせいだから仕方がない」と自己判断するのではなく、まずはご自身の体の状態を知ることが大切です。
気になる症状があるときは、まず医療機関へ
新しいセルフケアを始める前に、気になる症状がある場合は、まず医師などの医療専門職に相談しましょう。
特に、
・これまでになかった症状が突然現れた
・痛みが強くなってきた
・出血量や月経周期に大きな変化があった
・症状が長く続いている
・日常生活や仕事に支障が出ている
・妊娠を希望しているものの、なかなか妊娠しない
といった場合には、自己判断で様子を見るのではなく、一度きちんと相談してみることをおすすめします。
医療機関で検査を受け、原因や現在の体の状態を知ることは、決して「大げさなこと」ではありません。
むしろ、安心して自分の体と向き合うための土台になります。
診断や治療と、セルフケアは別のもの
セルフケアを取り入れることと、医療機関で診察や治療を受けることは、どちらか一方を選ばなければならないものではありません。
必要な医療を受けながら、日々の生活の中でできることを少しずつ取り入れていく。
そんなふうに、それぞれの役割を大切にすることができます。
アヴィヴァ・メソッドも、医療行為や治療の代わりになるものではありません。
診断された病気を治すことを目的とするのではなく、ご自身の体に意識を向け、日常の中で継続できるセルフケアの一つとして取り入れていただくものです。
アヴィヴァ・メソッドをセルフケアの一つとして
アヴィヴァ・メソッドでは、骨盤まわりを中心としたリズミカルな動きを通して、全身を動かしながら体への意識を高めていきます。
特別な器具を必要とせず、自分の体を使って行えることも特徴の一つです。
定期的に体を動かす習慣をつくることで、
・ご自身の体の変化に気づきやすくなる
・骨盤まわりを意識するようになる
・運動不足の解消につながる
・ご自身の体と向き合う時間を持てる
といった、日々のセルフケアにつながります。
また、月経周期や妊活、更年期など、女性のライフステージに合わせて、ご自身の体の状態を観察しながら取り入れていくこともできます。
大切なのは、「症状をなくすために無理をする」ことではありません。
今の自分の体を知り、必要なサポートを受けながら、できることから少しずつ整えていくこと。
それが、長く続けられるセルフケアにつながります。
「よくあること」で終わらせないために
女性の不調には、誰にでも起こり得るものがあります。
けれど、「よくあること」だからといって、つらさを我慢し続ける必要はありません。
気になる症状があるときは、まず専門家に相談して、ご自身の体の状態を知ること。
そのうえで、必要に応じて日々のセルフケアを取り入れていくこと。
アヴィヴァ・メソッドも、そんな毎日のセルフケアを支える一つの選択肢です。
体を動かすことを通して、ご自身の体に意識を向ける。
そして、小さな変化に気づいたら、立ち止まって見つめ直す。
その繰り返しが、これからの自分の体とよりよく付き合っていくことにつながっていくのかもしれません。
🌿 めぐりの灯りから
不調を感じたときに大切なのは、「我慢しなければ」と思うことではなく、「今の私の体には、どんなサポートが必要なのだろう?」と考えてみること。
医療のサポートを受けることも、生活習慣を見直すことも、体を動かすことも、すべて自分の体を大切にするための選択肢です。
焦らなくても大丈夫です。
まずは、ご自身の体の声に耳を傾けることから。
その小さな気づきが、健やかな毎日への第一歩になるかもしれません。


