毎月の生理のたびに、
「お腹が痛くて動けない」
「鎮痛薬が手放せない」
「気分が悪くて学校や仕事に行くのがつらい」
「学校や職場にいても、生理痛で集中できない」
そのような経験をされている女性は少なくありません。
生理痛(医学的には月経困難症)は、とても一般的な症状で、多くの女性が経験しています。
近年では、運動が生理痛の軽減に役立つ可能性についての研究も進められており、少しずつ注目が集まっています。
その中で、ヨーロッパ発の女性体操であるアヴィヴァ・メソッドも、研究対象のひとつとなっています。
生理痛と体の血流
生理痛の原因はひとつではありませんが、よく知られている要因のひとつに、
骨盤周辺の血流や筋肉の状態があります。
長時間座りっぱなしの生活や運動不足が続くと、
・骨盤周辺の筋肉
・下腹部の血流
・自律神経のバランス
・ホルモンバランス
などに影響することがあります。
そのため近年では、軽度から中程度の運動が、生理痛のセルフケアのひとつとして紹介されることもあります。
運動と生理痛に関する研究
ハンガリーの産婦人科医・研究者であるKovács Zoltánらの研究では、女性向けの運動プログラム(アヴィヴァ・メソッドのエクササイズ)の効果が調査されました。
この研究では、週2回・30分の運動プログラムを行うグループと、運動を行わないグループを比較し、月経痛の変化が検討されました。
その結果、運動を行ったグループでは、月経痛のスコアに有意な改善が見られたと報告されています。
研究はまだ初期段階であり、今後さらに検証が必要とされていますが、運動が生理痛の軽減に役立つ可能性が示唆されています。
アヴィヴァ・メソッドとは?
アヴィヴァ・メソッドは、ヨーロッパで長年親しまれてきた女性のための体操です。
骨盤周辺の筋肉や血流を意識した動きが特徴で、18種類のシンプルなエクササイズから構成されています。
強い運動ではなく、
・骨盤
・下腹部
・股関節周辺
をリズミカルにやさしく動かしていきます。
そのため、
・運動経験があまりない方
・忙しくて時間が取れない方
にも取り入れやすい運動です。
生理痛があるときはどうすればいい?
生理痛がある場合、無理な運動はおすすめできません。
一方で、生理の時期以外に
・骨盤周辺を動かす習慣
・適度な運動
・体の巡りを整える生活習慣
を取り入れることが、体のコンディションを整えるひとつの方法になることがあります。
アヴィヴァ・メソッドのエクササイズには、生理予定日の約1週間前から、1日数分の特定の動きを行うことで、生理痛が起こりやすい体の状態をやわらげることを目的としたプログラムもあります。
また、生理痛を感じているときでも、体に無理のない範囲で行えるエクササイズがあり、楽になると感じる方もいらっしゃいます。
もちろん、強い痛みや気になる症状がある場合は、医療機関に相談することも大切です。
生理痛に悩んでいる方は、体にやさしく寄り添うセルフケアのひとつとして、無理のない範囲で取り入れてみてください。


